読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

SpaceFlier

写真で綴る、趣味と猫と旅行のノート

2017 渋谷の桜

2017年の春、渋谷の街で撮った桜をまとめてみます。

明治通りにて

明治通りの街路樹として植えられた桜です。仕事帰りに撮ったこともあり夜桜ばかりになりました。背景がオフィスビルや飲食店など雑然としたシチュエーションということもあり、街灯や雨と絡めて桜そのものというよりも桜のあるシーンを意識したものになりました。

特にクレーンと絡めた写真は、日々すごい勢いで工事が進み来年には見られない光景なのではないかなと思います。

DSC02736.jpg ZUIKO AUTO-T 135/3.5

DSC02732.jpg ZUIKO AUTO-T 135/3.5

DSC03013.jpg Makro-Planar T* 2/100

DSC03538.jpg Makro-Planar T* 2/100

EM125972.jpg Makro-Planar T* 2/100

金王八幡にて

一方こちらは朝の写真ばかりの金王八幡。それほど大きな神社でないので必然一重と八重が同じ株で咲くという金王桜と拝殿を絡めた構図になりますね。

この桜、これ自体が名所になるというほどの巨木ではないのですけど、この木から舞う桜吹雪がとても綺麗で期待して出勤前に連日通ったものの今年はいい風に会えませんでした。

冲方丁の天地明察で話題にもなった場所で今でも算額絵馬を奉納される方もいるようです。

DSC03485.jpg Makro-Planar T* 2/100

DSC03522.jpg Makro-Planar T* 2/100

金王桜 Makro-Planar T* 2/100

DSC03098.jpg Makro-Planar T* 2/100

DSC03140.jpg Makro-Planar T* 2/100

DSC03144.jpg Makro-Planar T* 2/100

天地明察(特別合本版)<天地明察> (角川文庫)

天地明察(特別合本版)<天地明察> (角川文庫)

振り返ってみて

街中の桜はなにかのついでということも多くなりがちの中、ちょっと重いのを我慢して今年は中望遠を持ち出してみました。構図を探すのに35mmや50mm以上に派手に動く必要はありますが背景に映り込む味気ないビルをばっさり削ぎ落とせるのが楽しかったなと思います。

広角や標準じゃなく中望遠や望遠を選ぶことでスマホで撮れないものが撮れるということもありますし、100mm付近のレンズは中古でリーズナブルなものが多いので1本あると写真の楽しみが広がります。

ということで、中古4万円未満のフルサイズ対応100mmのレンズを探してみました。(キヤノン用は充実してますね)

Canon 単焦点マクロレンズ EF100mm F2.8 マクロ USM フルサイズ対応

Canon 単焦点マクロレンズ EF100mm F2.8 マクロ USM フルサイズ対応

PENTAX SMCP-FA マクロ 100mm F2.8 W/C

PENTAX SMCP-FA マクロ 100mm F2.8 W/C

中望遠のド定番タムロンの90mm F2.8にいたっては旧型ではあるものの2万円台です。

川越新河岸川の桜

新河岸川の桜並木

なんとなく、ですが落ち着いてみられるのは今年辺りが最後なのかなという気がして、川越氷川神社の裏手にある新河岸川の桜を見てきました。

いつもは手持ちでパシャパシャ撮っていくスタイルですが、この日は三脚を据えてじっくりどっしりマクロプラナー先生に活躍してもらうことにしました。(他にもPlanar 1.4/50やzuiko 21/3.5にNikkorの35/2も)

今回VANGUARDのボール雲台TBH-250をSLIKのグランドマスターと組み合わせてみました。α7IIに耐荷重20kgのTBH-250はオーバースペックかなという気もしますが、先々重量のある機材を載せることもあるかなと。1万円前後の実売価格というのも魅力ですし、トルク調整可能なボールの動きもスムーズかつ固定力も十分です。

視界を覆う一面の桜

新河岸川の桜並木

現地に着いたあたりでそんな予感がしていたのですけど、この日は大豊作。後でセレクトするのにものすごく悩みました。

新河岸川の桜並木

あっちを向いても、こっちを向いても一面桜に覆われる景色が広がります。

新河岸川の桜並木

住宅街の中を流れる川なので背景には気を遣いますが、こういうロケーションでは中望遠がうまくハマります。

新河岸川の桜並木

新緑を背景に置くと桜の色がよく映えます。(補色ですしね)

広角や標準でも

新河岸川の桜並木

空は霞みがかって青みが少なかったのですが、わずかに青さが差してきたところで21mmで水面ギリギリから。

新河岸川の桜並木

もしかして上手くいくかも?と思ってPlanar 1.4/50を開放にしてみました。そうそう、これこれ。ソフトフィルターを使っているわけではないのに収差でフワッと光が拡散する感じ。これはMakro-Planarではあまり出せないのですよね。

三脚使用ならではの遊び

これで今年の桜はいよいよ最後かと思いますのでちょっとお遊びもしてみました。
Nikkorの35mmで連写した6枚を比較明合成したら桜吹雪が肉眼で見たボリュームを再現できるかなと思ったのですけど・・・

f:id:sfTKL:20170411090606j:plain

一面明るい桜の花で覆われているので、ほとんどわからないという結果になってしまいました(笑)とはいえ、三脚でガッチリ構図を固定できるから可能になることも色々あるということがよくわかりましたので、桜以外でも色々と生かしていきたいと思います。

さて、今年はいつにも増して積極的に桜を満喫したので、振り返ってベストショットをまとめてみたいですね。

新河岸川の桜並木 2017 | Flickr

桜を横目にミュシャ展を鑑賞

4月8日の土曜日。都内では桜がピークの週末でしたが、天気はあいにくの曇り時々雨予報。

今年はすでにそこそこ桜を楽しめているし、あいにくの空とはいえ世の中が桜に気をとられている隙に新国立美術館で開催されているミュシャ展を観ておこうと行ってきました。

今回のミュシャ展の目玉はとにかく「スラヴ叙事詩」でしょう。描かれた人物がおおよそ等身大という巨大なキャンバスの20点におよぶ作品群にはただただ圧倒されました。それなりに混雑はありましたが、桜に人が流れてくれたおかげで比較的自由に鑑賞距離をとりながら楽しむことが出来ました。

ミュシャの作品や展覧会自体は実際に足を運ぶのがベストですので、その周辺の情報について書いておきたいと思います。

鑑賞前に腹ごしらえ

さて、鑑賞の前に・・・
家を出るのが少し遅くなり、六本木に着いたのがお昼前でしたので鑑賞前に腹ごしらえをすることに。入ったのは通りがかりに気になった蒼龍唐玉堂という担々麺の店。メニューにあった無頼漢担々麺というのも気になったのですが、やや日和って紅麻辣担々麺。(無頼漢が5、紅麻辣が4の辛さ表示でした)

EM126056.jpg

見た目通りに非常に辛い!美術鑑賞の前のチョイスとしてはどうかと思うのですが、舌に執拗に絡みついてくる麻辣の辛味と濃い味に後半ややたじろぎつつも、ちゃんとダシの味も生きてる辛さでお腹は大満足です。

通りすがりに急に担々麺腹になってしまいあまり調べずに六本木店に入店しましたが、新国立美術館のすぐそばにも同じ文字を見たような?と思って調べてみたら、龍土町店が目の前にあったのですね。次回はこちらに行ってみようと思います。

木に登った水玉 2017

EM126061.jpg

さて、腹ごしらえを終え新国立美術館へ向かってみると、有名なファサードの前は草間彌生による「木に登った水玉 2017」という作品で彩られていました。すっきりしない空模様と新緑を背景にクネクネと踊る鮮やかな水玉というコントラストは単純に面白い。

霧で霞むファサード

EM126154.jpg

前庭の水たまり。ほわほわしているのは桜の花びらです。望遠(MP100をE-M1 MarkIIにマウント、200mm相当です)でのスナップなので玉ボケみたいになってしまいました。

EM126153.jpg

そこから目を上げてみると、曇って白い空へ溶け込んでいくようなファサード。

内部も開放的で実用的だった

EM126066.jpg

あまり外でキャッキャやっててもというわけで、目的のミュシャ展のために中へ入ったところで内部にも驚きました。私が仕事のためにいつも乗り降りする副都心線・東急線の渋谷駅、ここと同じように(というと失礼かもしれないけれど)ルーバーや大きな吹き抜けが特徴的な建物です。

EM126141.jpg

しかし渋谷駅は1年も経たないうちにルーバーに埃が溜まり広角で撮っても目立つ程。おまけにエスカレーターや階段なども(完成すれば解決するのかも知れませんが)明らかにキャパシティーが足りていないのに対し、新国立美術館は10年経つというのに埃も目立たちませんし人の流れもスムーズに感じます。もちろん、目的を異にする建築物なので単純な比較は出来ませんが、実用を重視して欲しい駅でそれがなされず、一方の美術館が実用的であるというのは皮肉です。

EM126069.jpg

これだけのボリュームのあるコンクリートの構造体なのに圧迫感を持たないのはさすがです。

ところで、ここへやってくると皆さん上階からパチリとやるのがお約束のようなので・・・

一応やっておきますね

スラヴ叙事詩は圧巻だった

ようやく目的のミュシャ展です。昨年行った若冲展では大型の作品も離れて鑑賞することができず、よくできた図録で後から慰めるみたいなことになったので、特に大きな作品がメインに据えられているこの展示でも懸念していたのですが(この日に限っては)杞憂に終わりました。

EM126082.jpg

この写真は唯一撮影可能となっていたエリアで200mm相当の望遠レンズで撮ったものです。大体作品の90%ぐらいは収められていると思いますが、注目度の高い展示において望遠でこんな撮り方ができたということが驚きでした。新国立美術館すごい!

f:id:sfTKL:20170409140453j:plain

展示の様子はこんな感じ。
(作品のイメージを左右しないようにおとなしめに現像しています)

ちなみに今回のミュシャ展の図録はちょっとがっかりでした。というのも、展示と同じくスラヴ叙事詩がメインのコンテンツなのですが、変な気を利かせて見開きになのです。ええ、見開き。つまり作品がガッツリとのどの部分で分割されるわけですね。この点については若冲展は非常にうまかったと感じます。展示自体の鑑賞環境がうまくないことを読んでいたのか、大きな作品は見開きではなく折り返しで対応していたのですよね。

EM116180.jpg 若冲展の図録

描かれる人々の力強さ

f:id:sfTKL:20170409140831j:plain

f:id:sfTKL:20170409140835j:plain

f:id:sfTKL:20170409140841j:plain

あーだこーだと細かいことを語る蘊蓄も持ち合わせていませんし、実際に自身の目で見て感じることが全てだと思いますが、ひとつだけ強烈に感じたのは「尊厳」というワードです。

美しい色使いや装飾、精緻な描写、そういったものがいわゆるミュシャのイメージだと思います。しかし、巨大な空間に展示される巨大な作品群にはそれらのイメージはあまり見当たらず、ただただ強烈に「尊厳」というワードを突きつけてくる、そんな風に私は感じました。