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SpaceFlier

写真で綴る、趣味と猫と旅行のノート

VSCO Flim がただのプリセット集ではない理由

VSCO Film Lightroom

今回はこのブログへのアクセスが多い「VSCO Film」について書いてみようかなと思います。各所で無料で配布されるフィルム調プリセットと何が違うのか、そのあたりの疑問を解決できたらいいかなと。

$59に見合う価値があるのか?

VSCO Filmは体験版が用意おらず、検索してLightroomに追加する有料のプリセットらしいというところまではたどり着けるのですが、そこから先、所詮はプリセットなんでしょ?とかプリセットに$59も払う価値あるの?という部分がイメージしにくいので、手を出しにくいんじゃないかと思います。(一時期VSCO Film00という体験版っぽいものはありましたが、いつの間にか無くなっていました。)

ということで、まずインストールするとどんな状態になるのか?というのが次の画像です。

f:id:sfTKL:20160213153838j:plain

画像はVSCO Film04をインストールした状態のスクリーンショットです。
各カメラメーカーごとにパッケージに含まれるフィルムのプリセットがズラッとインストールされます。(インストール時に必要なカメラメーカーを選択できます。)
カメラメーカーごとに各フィルムのプリセットがインストールされるのは、使ったことのない方からするとちょっと意味がわからない仕様ですが、実はこれこそがVSCO Filmが無料のプリセットとは一線を画する理由です。

試しにVSCO Film04のFuji Provia 100Fを適用してみるとプレビューの色味がガバッと変わると同時にトーンカーブとキャリブレーションのパネルに変化があります。 それがこちらの画像。

f:id:sfTKL:20160213154520j:plain

各フィルムの特性を表現するために各メーカーのカメラに合わせたトーンカーブとプロファイルに加えて色調調整のプリセットが組まれているのです。(トーンカーブ下のポイントカーブがProvia 100F、カメラプロファイルもProvia 100Fに変化しています。)
リバーサルフィルムのセットである04にコダクロームが含まれていないのも、このプロファイルのためにサンプリングするフィルムが手に入らなかったからだそうですが、この作り込みを見れば$59という価格にも納得できるのではないでしょうか?(2015年の暮れまではほぼ倍の$119でしたし、新しいカメラ用のプロファイルは今のところ無料でサポートされています。)

比較サンプル

さて、こうなってくると実際カメラメーカーのデフォルトプロファイルやAdobe Standardとどのぐらい違うの?という疑問がわいてくると思いますので、実際のサンプルを用意してみました。
VSCO Filmを適用すると若干のトーン補正が入ってしまうので、その補正をAdobe StandarとCamera Naturalの両プロファイルにも適用して条件を合わせました。(使用しているカメラはOlympusのOM-D E-M1です。)

20135837_AdobeStandard Adobe Standard
平均的で全体的にすこしモヤッとしています。

20135837_CameraNatural Camera Natural
Adobe Standardと比べるとメリハリがあります。

20135837_VSCO_Provia100F VSCO Fuji Provia100F
かなりコントラストが強くリバーサルっぽい青が特徴的。

それぞれ、色の出方に大きく違いがあるのが分かるかと思います。
ここで注意してもらいたいのが、VSCO Filmを使ったからと言って「ハイ、終わり」にならないということです。
Adobe StandardやCamera Naturalをベースにした場合でもここから調整をしていくわけで、その点についてはVSCOでも同様です。
実際、上記サンプルでは暗部が真っ黒に潰れてしまっていますので、ここから調整したのが以下のサンプルです。

20135837_VSCO_Provia100F_edited VSCO Fuji Provia100Fから補正

元が元なので参考になるかは怪しいところですが、VSCO Filmに関する疑問が多少なりとも解消する助けになったでしょうか?

追記

VSCO Filmの真価は上述の通り、カメラメーカーごとにプロファイルまで用意されていることです。
プロファイルが用意されていないカメラやJPEG用にも汎用のプリセットが用意されているものの、やはりRAW現像をおすすめします。

追記2(2016/08/26)

太平洋時間の2016年8月30日夜まで$15オフになるキャンペーンを行っています。
VSCO FIlmにはLightroom用とPhotoshop用が用意されていますが、Lightroom用でもAdobe Camera RAW経由で写真データを開くとカメラプロファイルやトーンカーブのプリセットを利用することができます。(Photoshop用は使用していないのでどんなフローになるか不明ですが、最終的にPhotoshopで調整する際もLightroom用で不足は感じていません。)