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SpaceFlier

写真で綴る、趣味と猫と旅行のノート

夜の猫撮影のポイント

Photo Camera&Lens

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うれしいことに以前から夜の猫写真に関しては、ブログや他の写真SNSなどでもちょこちょことお褒めの言葉をいただくこともありまして、本当にありがとうございます。

多分にカメラとレンズの性能に助けられている部分がありますし、実際は大したことはしていませんが、挑戦してみたいという方もいるかなということで、撮影のコツやどんなカメラを選べばいいのかみたいなところを書いてみようと思います。

最も大事なのは逃げられないこと

いきなり身も蓋もないポイントなのですが、とにかくこれが一番大事。猫でも人でも同じ、いきなりカメラ向けられれば驚きますからね。
これがクリアできたら、あとはカメラとレンズがうまいことやってくれます。

そうは言っても具体的にどうすればいいの?というのが気になるところだと思いますので、その辺りを少々。
人慣れしてる猫でも、急に近づいたりカメラを向けると驚いて逃げてしまうので、見かけたら目の前で止まらず少し離れたところで一度止まって、猫に自分の存在を気付かせます。
場合によっては、その日に撮るのも諦めます。とにかく匂いと怪しくない人間ということを分かってもらえてから。

逃げる体勢を取らなければ、あとはゆっくりそーっと近づくのですが、この時点でカメラがバッグに入っていたらあらかじめ取り出して手に持っておきます。

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すると、このぐらいまでは近づかせてくれます。暗くて分かりにくいかも知れませんが、手を伸ばせば届くぐらいの距離。
しょっちゅう顔を合わせていると、そのうち猫の方から近づいてきてスリスリしてくるようにもなりますが、それはそれで写真に撮りにくかったりするので複雑な気分です。

ちなみに私は餌をあげたりおもちゃで釣ったりはしません。
糞の後始末ができませんので。
それと具体的な場所は明かさない。(土地勘ある方なら気がつくかも知れませんが)

夜の猫撮影をするための機材

実際どんなカメラを使っているかというと、私はOLYMPUSマイクロフォーサーズ規格(以下MFT)のOM-D E-M1というカメラを使っています。

というのも、このカメラの手ブレ補正は非常に強力で、手持ちでかなり遅いシャッタースピードでもブレずに取れることと、液晶モニターがチルトする(角度が変えられる)ので低いアングルからでも撮りやすいのです。

その他にもフォーカスピーキングというピントの合っている箇所を表示してくれる機能もありがたかったりします。

使用しているレンズはこの3本。いずれも開放F値の低い明るめの単焦点レンズです。
焦点距離は標準から中望遠ぐらいが使いやすいと思います。

OLYMPUS 大口径中望遠マクロレンズ ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro

OLYMPUS 大口径中望遠マクロレンズ ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro

Nikon 単焦点レンズ Ai AF Nikkor 35mm f/2D フルサイズ対応

Nikon 単焦点レンズ Ai AF Nikkor 35mm f/2D フルサイズ対応

他にもソニーのRX100シリーズなどの高級コンパクトと言われる機種もいいかも知れません。(ブレにはシビアになりますが)

機種選びのポイントとしては明るいレンズが使えることと、センサーサイズが大きすぎないことになります。
この2点は別の問題のようでいて非常に相関の強い要素で、夜間の手持ち撮影という面では重要なポイントです。
F値やセンサーサイズの違いなどについては詳しく解説されたサイトがいくらでもありますのでここでは省略します)

高感度性能のことなどを考えると、センサーサイズの大きなAPS-Cやフルサイズフォーマットの一眼レフが有利じゃないの?と思われがちですが、おそらくそのあたりの機種では逆に撮りにくいと思います。

理由はいくつかありますが、オートフォーカスが使えない暗い環境であること、その暗さでは光学ファインダーでマニュアルフォーカスするのもかなり困難ということ。

そしてもう一点。 センサーサイズが大きいカメラではレンズの絞りを開放にすると、被写界深度が浅すぎる(ボケすぎる)ことです。

程度問題ではあるのですが、これらの面から同じ画角、同じF値でも被写界深度(ピントが合う奥行)が深いMFT機がバランスが良いという結論です。 (フルサイズセンサーでもソニーのα7SならISO6400でF4.0ぐらいに設定すればいける様な気はします)

重要なのはシャッタースピード

被写体が猫で活動が活発になる夜なので、最も重要になるのはシャッタースピードです。
最低でも1/10は確保しないと、じっとしてる猫でも被写体ブレします。モードはMでもS(Tv)でもA(Av)でもなんでも構いません。とにかく必要なシャッタースピードが確保できればいいのです。
レンズの絞りを開放にしても1/10以上にならなければISO感度をノイズの許容出来る限界まで上げてシャッタースピードを確保しましょう。(モノクロで撮るとカラーノイズは気にならなくなります)

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参考までに、この写真ではモードはM(マニュアル)、F値は開放のF2.0、ISO2000で固定でシャッタースピードは1/10です。
中腰でゆっくり歩きながら追いかけているので若干ブレていますが、座っている猫ならぎりぎりブレずに撮れると思います。

EVFまたはライブビューで確認して、撮れた写真が明るすぎるなという場合は(MやSモードなら)シャッタースピードを上げるか、(Aモードなら)露出補正をマイナスにして調整します。(-1.7ぐらい)

レンズは何を選ぶ?

星や夜景なら少々暗めのキットレンズでもいけたりしますが、猫はそんなに甘やかしてくれません。
いわゆる大三元といわれるF2.8通しのズームレンズでも経験上ダメでした。
最低でも開放F2.0、できればF1.4などの上述したようなレンズが必要です。このあたりの条件を満たそうとするとだいたい単焦点になりますね。 F2.0通しのズームレンズもあるにはありますよ。あきれちゃうぐらいデカいですけど。(笑)

OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 35-100mm F2.0

OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 35-100mm F2.0

猫写真で有名なあの人も

猫写真と言えば岩合さん。
昨年、岩合さんの写真展を見る機会があったのですが、展示されていた夜の写真ではやはり苦労されているようで、多分このエントリーに書いたようなことは当たらずとも遠からずと言ったところだと思います。(図らずも同じカメラだったり)
まぁ、岩合さんはさらに望遠の大口径(ZD 150mm F2.0)を使って花火を背景に夜の猫を撮ってたりするのでどうなってるんだと感じざるを得ませんが…

ふるさとのねこ

ふるさとのねこ