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写真で綴る、趣味と猫と旅行のノート

E-M1 Mark II 発売後1ヶ月使用レビュー

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Olympus OM-D E-M1 Mark IIが発売されて1ヶ月と少し経ちました。私の手元に届いたのは発売日だったので、そのまま1ヶ月使ってのレビューをしてみようと思います。細かいスペックや特徴については公式サイトをご覧ください。

注目のトピックを抜き出すと、以下の3点が最も気になるところでしょうか。

  • 強化されたAF性能(追従性)
  • 最大60コマ/秒の高速連写
  • 高感度ノイズを含めた画質

それでは、手に触れる部分から写真に直結する部分まで順を追って見ていきましょう。

手触り

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初代でよく言われたグリップの縦幅が短く右手小指が余るという問題も、制約が多い中よく改善されたと感じます。レリーズボタンへの人差し指のアプローチ角度も自然で快適です。

ダイヤルのフィーリングが初代では前後ともに同じトルク感・クリック感だったのに対し、Mark IIでは前ダイヤルが粘る感じのフィーリングになっているのは少し慣れが必要そうですが、指先にどちらのダイヤルを使っているかが明確に伝わるのでこれは意図したものなのでしょう。

操作性

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スーパーコンパネ大好きです。

カスタムボタンにカスタムモードとこのカメラは個人の嗜好に合わせてカスタマイズできる項目がとても多いのですが、忘れっぽい私にはスーパーコンパネの存在が非常にありがたいです。カスタムモードを使った方が状況への即応性が高いのは間違いありません。しかし、カスタムモードの詳細を覚えていなくてもパパッと設定を変更できるスーパーコンパネがあればそこまで困らないのも事実。主要な機能はここから呼び出すことができるので、機能が多すぎて使いこなせないかもという方でも、それほど心配する必要はありません。

また、Mark IIでチルトからバリアングルに変更された背面LCDはまどろっこしいと感じています。完全に個人的な好みの問題です。そのうち慣れるかも知れませんが…

L-Fnについて

PROシリーズのレンズに搭載されているL-FnボタンにはE-M1 Mark IIになってボディに搭載されたフォーカスリミット機能を割り当てると便利かも知れません。使用するレンズによってリミットをかけるレンジは変わってくると思いますが、例えばMZD 12-40mm F2.8 PROであれば無限遠に設定し風景・星景向けに、MZD 40-150mm F2.8 PROであれば0~5mなどに設定し簡易望遠マクロ的に使えそうです。(後日試して追記しようと思います)

AF性能

AF性能についてはほぼ満足といった印象です。位相差ポイントが121点に増えたことが影響していると思われますが、グループターゲットの5点または9点でC-AFで連写H(メカシャッター)で鳥などを追いかける時は体感的に8割程度はピントが合っているという手応え。被写体の手前に木の枝や柵などがあると迷ってしまうこともありますが、その場合はボディ側に搭載されたフォーカスリミッターを使えば概ね問題はないのではないでしょうか。(フォーカスリミッターはまだ試せていません)

C-AF(TR)も追従性は良くなっていると感じています。とはいえ、AFターゲットパッドがなかなか快適で、こちらも今のところあまり出番はありません。寒冷地などでグローブが外せないというシチュエーションではC-AF(TR)に頼ることもあるのかな?と考えています。

C-AF+オールターゲットのクラスター表示は、小さな被写体の場合ややピントが甘いところがあります。プロモーション時の映像の馬の様に追いかける相手が大きい場合は十分に役割を果たしてくれそうです。

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こんなシチュエーションであればAF追従は特に問題はありませんね。

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こちらは散歩中にとっさに撮った一枚。個体数が多くAFが迷うかなと思ったのですが、狙った個体を即座に捉えてくれました。オリンパスのカメラに慣れているということもありますが、ファインダーのほぼ全面を覆うAFエリアの広さで一眼レフよりも即応性が高いかも?と感じました。

ファインダー

OVF(光学式)には及ばないとか色味が気に入らないなんていうレビューも相変わらず散見されます。(わからないでもないのですが…)私はRAWから写実的であれ創造的であれ好きなように編集するタイプですので、RAWへのアウトプットがしっかりしていて、十分に被写体を追いかけられるので問題は感じていません。厳密には遅延が発生しているわけですが、両目で追いかければいいだけかなと。それより自分自身のレリーズのタイミングを読む力を鍛える方が大切です。(OVFもミラーが上がっている間はブラックアウトしているし、太陽などの光源を構図に入れにくいって不利な点もあるんですけどね・・・ 自分が必要とする道具を使えば良いだけのことです)

手ブレ補正

これについては言うことがありません。もともと初代のE-M1でも驚異的な補正性能でしたし、さらに強力になっているので文句があろうはずがありません。1/15秒ぐらいのシャッタースピードは意識せずに使っています。1/4ぐらいから少し手ブレを意識しだして、がんばれば望遠でも2秒ぐらいまでは手持ちで止まります。(人によっては10秒までいけるって方も)

手持ちでの長秒露光については以下の記事をご覧いただければどの程度の補正力かおわかりいただけるかと思います。私の場合、12〜17mmぐらいの焦点距離ならば6〜8秒の露光時間で3~5割程度の歩留まりになります。25mmぐらいでも4秒までは三脚の必要性を感じません。(もちろん撮りたいものによります)

画質

満足しました。(笑)
これまでE-M1(初代)ではヒストグラムで左右20%ぐらいのゾーンに入る部分のトーンに余裕があまりないなと感じてフルサイズ機のD750も使っていましたが、購入翌日に撮った写真を見て「これなら、もう大丈夫だ」とD750を手放す判断をしました。(別の理由でα7IIになってしまいましたけども…)

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この写真はパノラマ合成はしていますがHDR合成はしていません。縦位置カットの合成ですので、少なくとも縦方向は1カットで大体これだけの階調が表現できるということになります。太陽を通る垂直ラインを見てもらうとよく分かるかと思います。

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こちらはISO6400で撮影。RAW現像時にノイズ処理はしていますが個人的には十分かなと。初代で気になったざらつきや赤い輝点ノイズもほとんど気になりません。(もちろん物理的にセンサーが大きいD750に譲る部分はあります)

2017/02/06追記

α7IIをしばらく併用してみて、画質についてはさらに好印象を持ちました。以前所有していたD750に比べると高感度や暗所での画質はやや譲る部分があるのは感じていましたが、対α7IIとなると遜色ないか、場合によっては勝る部分もありそうだなという感触です。

それを顕著に感じたのはマジックアワーやブルーアワーといったシチュエーション。色と光量が大きく移り変わるシーンで特にハイライトの粘りがE-M1 Mark IIは優秀に感じます。センサー面に施されたARコートの恩恵なのか、真っ白に飛びそうなトーンでの色のコントロールがとても素直です。

ハイレゾショット

E-M5 Mark IIで初搭載されたハイレゾショット。1度のレリーズで0.5ピクセルずつずらし8回露光したデータを合成することで高解像な写真を撮れるというモードです。PENTAXでもリアルレゾリューションとして類似の機能がありますね。

E-M1 Mark IIではRAW撮影時に80MP(8000万画素)相当のデータを得ることができます。E-M5 Mark II、PEN-Fと経てE-M1 Mark IIでも着実に改善を重ねてきたとあって、かなり楽しみにしていた機能です。

現時点でE-M1 Mark IIのハイレゾショットのRAWデータはAdobe Lightroom(およびCamera RAW)やPhotoshopプラグインに対応していないので、RAW現像をしたい場合は純正のOlympus Viewerを使用する必要があります。(Macでは動作が非常に重いのでできれば使いたくないのですけど)

EM120455.jpg Olympus Viewer3でRAWを16bit TIFFに書き出した後Lightroomで補正しています。

1枚あたり400MB(TIFFで)を越えるデータになってしまうので保管方法は一考しなければと思いますが、実際に撮影してみると稜線沿いに生えた木の枝まで写し取り、なおかつノイズも減った滑らかな画像が得られました。ハイレゾショット使用中はボディ内の手ブレ補正が使えなくなるので三脚固定になる・F8までしか絞れないという制約はあるものの、風景や星景でも使ってみたくなる機能です。

相当なマシンパワーを要求されそうですが、ハイレゾで撮影した画像をさらにスティッチパノラマで繋ぐと数メートルというサイズの出力でも高解像度で対応できますね。予算が許せば試してみたいです。

まとめると

沼に落ちて(物理)泥で汚れてもシャワーで流せる高画質のいいカメラってことですね!

沼に落ちた件はこちらよりどうぞ。

ショップリンク

最安は毎度オリンパスユーザーにはおなじみのオリンパスオンラインショップのプレミア会員割引。プレミア会員割引とフォトパスポイント併用で約19万円になります。

私はMZD 12-40mm F2.8 PROとMZD 40-150mm F2.8 PROを持っているので見送りましたが、MZD 12-100mm F4.0 IS PROも最初の1本としてとても魅力的です。(広角から望遠の主要な画角を1本でまかなえて、かつ高画質なのでアウトドアや旅行で重宝すると思います)

日常のメンテナンスにこの3本組みがあるとレンズからファインダーまで簡単に掃除できて便利。

UHS-II対応の高速SDカードとしてはSanDiskのExtremeProやLexarの2000xのものがピックアップされやすいですし、実際のところ非常に書込が高速ですが、私は東芝のEXCERIAを使っています。UHS-II対応ですが、前記2メーカーのカードに比べやや書込速度は遅いですが64GBで6,000円程度とコストパフォーマンスは圧倒的です。(東芝のEXCERIAはSanDiskと同じ四日市の合弁工場で製造されていると言われています)