SpaceFlier

写真で綴る、趣味と猫と旅行のノート

OM-DとOM ZUIKO(オールドレンズ)のススメ

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OM ZUIKOレンズを持っていながらこれまで純正同士の組み合わせではなく、α7IIにマウントアダプターを介して使っています。

もともと35mm版を前提にしたレンズなので、同じく35mm版フォーマットのα7IIで使うのがレンズの持ち味を発揮できる組み合わせであることは確かなんですよね。

ただ、少し前に御岳山ハイクでMakro-PlanarをE-M1 MarkIIで使ったとき「画角が2倍(の焦点距離)相当になるのは、コンパクトなレンズで超望遠が狙えるしアリかも」なんて感じたので、買ってみましたOM-MFTアダプター。

本題に行く前にこのアダプターの印象をざっくりと。
オーバーインフで作ってあるので無限遠は問題無し、レンズ面との接合は強すぎるかも?(レンズの付け外しが固い)、ボディ側・レンズ側とも回転角の遊びが大きめでマウント後も少し回転方向にグラつきアリ、といわゆる廉価アダプターな感じです。(バリなどはなく作りはきれい)

レイクォールなどの高価なアダプターはマウント面の圧着力も適切でマウント後のグラつきもなく、フランジバック合わせのただの筒といえど価格の差はそんなところに出ているのかなという印象です。なのでK&F Conceptアダプターに実用上の問題はありませんが、高精度と詠うのはちょっとどうかな〜と感じたりもするのが正直なところ。

ちょっと愚痴っぽいことを書いてしまいましたが、実際フォーサーズフォーマットであるOM-Dシリーズに銀塩時代のOM ZUIKOレンズを使ってみるとどうなのか?というのが本題です。手持ちのOM ZUIKOレンズで夕方の公園を撮影してきたので実際の写真で見ていきたいと思います。

ちなみに、E-M1 MarkIIにはボディ内に手ブレ補正機構が搭載されているのでオールドレンズでもしっかり手ブレ補正が効きます。今回使ったような開放F値が暗めのレンズでもシャッタースピードの選択肢が広く取れるのはうれしいですね。また、ボディにあらかじめレンズ情報を登録しておくことで手ブレ補正の焦点距離の入力を省けるほか、EXIFにもレンズ情報が記録されます。(絞り値は開放のままですが)記憶が定かではありませんが、E-M5 MarkIIやPEN Fでも同様だったと思います。

21mm F3.5(42mm相当)

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私が持っているOM ZUIKOレンズのなかでは最もOM-Dで普通に使えそうなレンズです。画角は42mm相当とちょっと広めの標準画角。最短撮影距離も20cmと寄れる上にコンパクトなのでハンドリングも軽快です。

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開放F3.5なので大きなボケを望むような使い方にはなりませんが、素直で柔らかみがある写りです。α7IIで21mmの画角のまま使うと結構ゴリゴリと力強い描写だったのでちょっと意外でした。

ただ20mm付近の単焦点というと、MFTにもパナソニックの20mm F1.7やSIGMAの19mm F2.8がありますし、相場的にも同じぐらいの出費になってしまいますので、この丸みのある描写にどうしてもという気持ちがなければ新たに買うようなレンズでもないかも知れません。(本来の21mm画角で使うのであれば話は別です)

良品が適度な価格で出ていれば試してみてはいかがでしょうか?というところ。

135mm F3.5(270mm相当)

元々の135mmという画角ならなかなか楽しいレンズなのですが、35mm版換算すると270mm相当とかなりの望遠。レンズ自体がコンパクトで望遠らしさを感じないということもあって最初は大いに戸惑いました。しかし、このレンズはピントの山が穏やかで掴みやすいので気軽にスナップできてしまうという意外な結果でした。

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200mm F4(400mm相当)

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さて、問題はこのレンズ。もとよりピント面のシャープさは凄まじく、おまけにF値から想像する以上にピントが薄いのです。それが400mm相当になるわけで扱いが難しくないわけがないのです。実際、画角は強烈に狭くフォーカシングは想像していた通り薄氷を踏むような感覚、上の写真のように止まった物ならなんとかなるものの動く物はとにかく難しい…

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ムクドリが群れで飛び立つところも20枚ほど連写した中、なんとか成立していたのはこの1枚だけでした。

ピントの立ち上がりが急激で少しでも外すと明確に分かるレンズだけに使いこなすのは容易ではありませんが、相場は1,000〜3,000円程度でアダプターと合わせても5,000円未満でMF超望遠という遊びができるのは魅力です。(このレンズは1,000円で購入したものです)

自由雲台と組み合わせた三脚に据えてという条件なら化けてくれそうな予感がします。

まとめ

MFT(マイクロフォーサーズ)では本来の倍の焦点距離相当の画角になってしまってレンズの持ち味が失われないかななんて心配は杞憂でした。いずれのレンズも開放F値が単焦点としては暗めの3本(いわゆるZUIKOの暗い方)でしたが、かえってその方が楽しみやすいのではないかと感じることもありました。なにより、画角に対して思いの外寄れるのでけっこう楽しい。

F1.4や1.8のレンズになるとどうしてもボケだとかを気にしてしまいますが、最初からボケないレンズというのは気持ちが楽です。気軽に構えて気軽に撮る、そこから出てくる画は現代のレンズと較べていずれもクセがあって個性的です。

そんなわけで28mmなんてレンズも少し気になってしまったりしていますが、MFTでオールドレンズを使うのもなかなか楽しいですよというところで締めたいと思います。