「デジタルが良い」「いやフィルムにしか出せない味がある」とかそんな話ではなく、デジタルカメラによって様々なレンズを様々なポジション・アングルでトライ・アンド・エラーできるようになったからこそ(私が)撮れるようになったフィルム写真に気がついたという話です。
※例によって表示されているEXIFはデジタル複写時のカメラの設定です。すべてNikon F3 + Makro-Planar T* 2/100とフジ業務用100にて撮影したものをα7IIにて複写しています。
今回の記事で載せる写真(フィルム)がまさにそういったシチュエーションが多く詰まった1本でした。
近所の公園にセミの羽化を見に子どもと散歩がてら撮ったものですが、例えば私がデジタルカメラまたはフィルムカメラのみしか使っていなかったとしたら、きっとこんな写真は撮れていなかったのではないかと感じました。
もちろん、そこにはそのフィルムならではのトーンがあるわけですが、記録メディアの大容量化が進み事実上無制限に撮れるデジタルと違い、物理的な容積を必要とするフィルムには撮影可能枚数のみならず心理的な制限が出てきますし、知らず知らずのうちに安全策をとってしまいます。
しかし普段メインに使っているOM-D E-M1 Mark IIで、ファインダーが覗けないようなアングルや手持ち長秒チャレンジのようなことをやっているおかげか、フィルムカメラでもある程度無理な姿勢からの撮影にトライできるようになっていることに気がつきました。
デジタルカメラでトライ・アンド・エラーを繰り返せるからこそ、「これならいけるな」とフィルムでも自信を持ってシャッターを切れるようになったわけですね。
理屈の上ではデジタルだろうがフィルムだろうが感材が違うだけで同じ構図は撮れるのですが、身体感覚としてデジタルカメラがもたらしてくれるものは大きいのだなと。そんな風に感じた夏の一日でした。
デジタルカメラしか触ったことのない方へ、今こそフィルムカメラを手にする時代ですよ!

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そして私はどうやらさらに深みにはまるようですが、それはまた別の機会に。